オタク日記20221009

 松浦寿輝「あやめ」を読んだ。数年ぶりに旧友に会いに行った男が道中交通事故に遭うが、生死の区別がつかないまま子供の頃の生家があった秋葉原近辺の街を彷徨うという小説で、読んでいた時に先日亡くなった父方の祖父母のことをそれとなく思い起こした。おそらくもう父親の生家に訪うことは二度とないだろうことを思って。