オタク日記20220710

前回が気負いすぎた文章で日記が途絶してしまったため、かなり文章を緩めにして日記を書くことにした。

 

・自分はよく閉店前のブックオフに行く。それは別に閉店前にわざわざ行きたいという気持ちがあるわけではなく、たまたま日中のあれやこれやをしていると閉店前に行くことになってしまうという、それだけである。

 先週もいつものように閉店前のブックオフに行ったのだが、近くから「やっぱり人生って目標ないとキツイっすよね」という声が聞こえてきた。誰かと話してる風だと思って目を向けてみると、男二人が何やら話しているのが見えた。片方が(崩れているとはいえ)敬語だったので、先輩後輩のような関係なのかもしれない。話題を振られた先輩は「そうかなぁ」とぼんやり受けたような調子で、自分がその場を離れてしまったことでその後どのような会話が交わされたかは知る由がないが、長いこと閉店前にブックオフに通っている経歴上この時間帯に複数人でブックオフに訪れる人間を見かけるのが稀であり、またブックオフで人生について語っているというシュールさもあり、なんとなく印象に残っている。

 

・選挙期間になるたびに驚くことは、選挙に行かない人間を攻撃する人間が毎回複数人現れることである。「選挙に行かないのは自分で自分の選択権を放棄している馬鹿だ」など。今回少なくとも二人ぐらいそうした人間をツイッターで見かけている。正論のようにも聞こえるが、なんとなく腑に落ちない感じがするのは何故だろう? 政治に無関心な人間は、むしろそうした物言いに反感を感じて政治から遠ざかっているのではないだろうか? 知らんけど。(ちなみに自分は選挙に行ってきた)

ゼロ年代(あるいはもっと前から)から続いてきたこのようなオタク(ひいては若者)の政治的無関心が何に由来するかは、昔から関心がある事項ではある。*1

*1:ただし、自分の関心はどちらかというとかなり限られた範囲であり、たとえば欅坂46の初期の楽曲「サイレントマジョリティー」「不協和音」は明らかに政治を意識して作られているアイドルソングで、香港のデモなどでは周庭に代表されるようにこれは政治意識をエンパワメントする意図で用いられていて、この辺りはそもそも若者のデモ自体あまり起こらない日本と対照的で面白いと思う。