4月のある晴れた朝にストレイライトに出会ったことについて②


3. ストレイライトの今後

 

前回の記事(「4月のある晴れた朝にストレイライトに出会ったことについて①」)で確認してきた通り、ストレイライトは互いに対する敵対心とキャラの二面性を武器に売り出してきたアイドルグループだといえます。
では、ストレイライトの実装から1周年を迎えたいま、彼女たちはどのような方向へむかっていくのでしょうか。
直近で公開されたイベントストーリー「WorldEnd:BreakDown」を参考に、今後のストレイライトの未来像を予想していきます。

 

「WorldEnd:BreakDown」は去年夏の「Straylight.run()」から、およそ9か月ぶりに公開されたストレイライトのイベントストーリーです。
前回の「Straylight.run()」が芹沢あさひと黛冬優子の間の確執を描いた話だとすれば、今回のストーリーは、特に和泉愛依のグループのなかの立ち位置をめぐる話だととらえられます。
注目すべき点は、メンバー各個人がそれぞれの人気投票の票数を競う今回のイベントストーリーのなかで、個人の勝ちに執着しがちな芹沢あさひと黛冬優子はSNSの更新など自己PRに余念がないのに対して、和泉愛依は自己PRよりもほかのメンバー二人のPRを優先しているという点です。これは、本人からもその思いが語られている通り和泉愛依の「ストレイライトで一緒に勝ちたい」という、グループ優先的な、悪く言うと自己犠牲的な精神に根差した行動だと考えれます。和泉愛依がメンバー全体のことを思う仲間想いな性格はこれまでの物語でもたびたび描写されていましたが*1、今回のイベントはその負の側面を析出する内容だったように思います。


イベントストーリーは、最終的に愛依の自己犠牲的な精神を見とがめたほかのメンバー二人が人気投票の票数をどうでもいいものとして打ち捨て、次こそは各個人がそれぞれ自分だけの力で戦いあおうと宣言、そして愛依も次のような友情交じりのライバル宣言を出してイベントストーリーは終結します。

 

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このライバル宣言自体はなんらかの進展を示すものというより、ファン感謝祭後半のそれぞれの関係性を明確化したシーン*2の再確認の意味合いが強いですが、次回のイベントストーリーでは、課題をあらたに再確認したうえで、三人が全員とも公平な条件で戦いあうようなイベントストーリーが来るものと予想します。

*1:個人的に印象深いのは【なるんじゃん?】和泉愛依の「シー」

*2:シーズン4「Shall we dance?